CALENDAR
S M T W T F S
   1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031 
<< May 2019 >>
ARCHIVES
CATEGORIES
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
非戦
非戦 (JUGEMレビュー »)
坂本龍一, sustainability for peace
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
RECOMMEND
<< 動物虐待 x 人間への犯罪 | main | 4年越しの願いが叶ったこげんたちゃんの旅 >>
環境省で意見募集
環境省で動物愛護管理基本指針(仮称)(素案)に関する
意見の募集(パブリックコメント)が始まります。

詳細は
環境省パブリックコメント
を御覧ください。

意見募集期間
平成18年7月20日(木)〜平成18年8月21日(月)18:00必着
※郵送の場合は同日必着

意見は郵送、FAX、電子メールで受付けている。
宛先は環境省自然環境局総務課動物愛護管理室
住所:〒100-8975 東京都千代田区霞ヶ関1-2-2
FAX :03-3508-9278
電子メールアドレス:shizen-some@env.go.jp
| イベント・お知らせ | 19:11 | comments(2) | trackbacks(0) |
コメント
 その猫は公園にいた。
 誰もいない、風だけが吹いている公園。
 いつもは人がたくさんいるのだろう。
 捨てられたゴミや、空き缶があって、人のニオイを残していた。
 
 でも、今日はじめてココに来た猫には、ココがどこなのか、普段どんな人がいるのかわからなかった。
 得意のひげと鼻のレーダーで辺りを探る猫。

 ただ風だけが吹いていて、草のにおいがして、お日さまが公園を照らしていた。
 それだけで気持ちが良かった。
 猫はそれだけで幸せだった。
 でもお腹がすいてたまらないので、ゴミ捨て場を探そうかなと思っていた。
 
 ひとりの若い男のひとが公園にやってきた。
 公園には、男の人と、猫のふたりきり。

 男の人は屈んで「おいで」と言った。
 猫は「にゃあ」と鳴いて、男の人の足元にすりよると、精一杯体をすりつけた。
 自分の匂いを懸命にすりつけた。
 マーキングである。
 それは仲間の証。
 猫はみんなそうやって昔から人間の傍で暮らしてきから。
 その猫もそうした。

 もしかしたら飼ってもらえるかもしれない。

 男の人は、手で猫を拾い上げると、歩き出した。
 家に帰るつもりのようだ。

 猫は嬉しくなって「にゃあ、にゃあ」とうるさいぐらいに鳴いて、ゴロゴロと喉を鳴らした。
 男の人と猫は、男の人の家路をたどった。

 男の人の家につくなり、猫はお風呂場に入れられた。
 体を洗うつもりなのかな。
 猫は水が大嫌い。
 でも、猫はお風呂場がなにをするところか知らない。
 ただ「ニャア ニャア」と鳴いていた。
 期待と、ちょっとだけ不安を込めて。

 男の人は、お皿になにかを盛って、お風呂場の猫の前に置いた。
 猫は、少し匂いを嗅いで、食べられるものだと確認して食べ始めた。
 久しぶりの食事はとてもおいしかった。
 
 残らずたいらげると、口の周りをなめて、一言「にゃあ」と鳴いた。
 ごちそうさまと、おいしかったと、ありがとうの言葉だった。
猫は、ここで暮らせるんだと思った。
 男の人は、小さい四角いきれいな箱を持ってきて、猫に向けると、その箱が光った。
 猫はなにをされたのかわからなかったから、ただ男の人の顔を見上げていた。

 次に男の人は、キラリと光るとがった物を持ってきた。
 猫は今度はなにかなと思って、鼻を上げて見つめた。
 男の人が、猫の体を抑えたかと思うと、猫の尻尾に激痛が走った。
 
 それは今まで経験したことがないような痛み。
 猫は、ただ痛くて痛くてどうしようもなくて、ニャアと泣いた。
 狭いお風呂の中を転げまわって、自分の尻尾を舐めるも、いつもそこにあった愛嬌のある長い尻尾はそこになかった。
 ただとにかく痛くて、必死に舐めた。
 痛いことがあったら舐めればいいことを猫は知っていた。
 痛いけど、鳴いていても直らないから、猫は必死で尻尾のあったお尻を舐めた。
 必死で舐めたけど、やっぱりお尻はとても痛かった。
 猫の舌は血で真っ赤で、自分の血の味をたくさん味わった。

 男の人が持っている小さな箱がまた光った。

 猫が舐めている間に、男の人は、お風呂場の外でなにかしているみたいだ。
 カタカタと小さな音がする。

 お風呂場に戻ってきた男の人に猫はまた抑えつけられた。
 今度は、嫌だったから、もがいてひとこと「ニャア」と言った。
 今度は左耳に激痛が走った。
 左耳とお尻が痛くて、もがいたけれど、左耳は、猫の舌も届かない。
 お尻はいくら舐めても、そんなにすぐに直ったりはしない。

 男の人が持っている箱がまた光った。

 猫は怖くなって、ここからはやく逃げようと思った。
 猫が走れば、普通の動物はおいつけないし、高いところにいけば、大抵安全なことを猫は知っていた。

 しかし、狭い閉じられたお風呂場からはどうやっても出られなかった。
 猫はにゃあ にゃあ にゃあ にゃあと必死で鳴いた。
 鳴けば、誰かが思っていることをわかってくれることがあることを猫は知っていた。
 何度も何度も鳴いた。

 しかし、狭いお風呂場には誰の反応もなかった。

 男の人がまたやってくると、猫を抑えた。
 猫は全身の力を使って抵抗したけど、男の人の力はとても強かった。
 猫の体の右のほうに激痛が走った。

 お風呂に下ろされると、上手くバランスがとれない。
 猫は自分の右腕がなくなっていることに気付いた。

 立つことさえままならない。
 猫は、痛くて痛くて怖くて怖くてたまらなくなって、お風呂の隅で小さくなった。
 体が勝手に震えている。
 お風呂の中は自分の血で真っ赤だった。
 猫はできるだけ、自分の体を誰にも見つからないように小さくして、ただ痛くて、小さく「にゃあ」と泣くのが精一杯だった。

 男の人の箱がまた光った後、今度は赤い長い細いひもがでてきた。
 いつもなら嬉しくて、飛びつくけど、猫は今度も嫌なことがあることを知っていた。
 自分の首にその紐がかかると、今度は息ができなくなった。
 息ができないことがこんなに苦しいことを猫は生まれて初めて知った。

 猫はもう自分がこの世界にいられないことを知った。
 男の人の顔を見て、猫は最後に一言ニャアと声を出そうとした。

 僕がなにかわるいことをしたんならゴメンね。
 なにか、君にいけないことをしたんならゴメンね。。
 君にも嫌なことや、辛いことや、悲しいことがあったんでしょ。
 僕らはそれを和らげることが仕事なんだけど、僕はうまくできなかったみたいでごめんなさい。
 それと、ごはんとってもおいしかったよ。

 ありがとう。ごめんね。

 でもその猫の言葉はニンゲンの男の人には届かなかった。

 猫は短い一生を終えたあと、たくさんの人間の涙で、コゲンタという名前をもらった。
 今その猫はただ静かに眠っている。

はじめまして
あまりにも悲しい出来事になにかできることはないかと、こんなものを書いてみました。
不快感を感じられたら申し訳ありません。
また、出来事に忠実ではないかもしれません。
大変悲しく、犯人のしたことは許されないことですが、犯人の方も今の現実の社会で、当たり前の幸せや愛や友情を受け取れなかった被害者だと思います。
そして、そういう社会を作る一端を担ってきたのは、私達であることを本当に理解されている方が、どれくらいいるのでしょうか。
活動を応援させてください。
| タマ | 2006/07/28 1:29 PM |
管理者の承認待ちコメントです。
| - | 2006/08/06 10:59 PM |
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://blog.kogenta.ciao.jp/trackback/551607
トラックバック